大蔵政務次官就任と住宅金融専門会社(住専)問題


平成8年1月11日、村山富市首相の辞任に伴い、橋本龍太郎先生が第82代内閣総理大臣に指名され、自社さ連立による第1次橋本内閣が発足しました。新政権の発足に伴い、私も大蔵政務次官に任命され、社会党の鉢呂吉雄先生と共に久保 亘大臣にお仕えすることとなりました。政務次官とはいえ、初の入閣、しかも「省の中の省」といわれる大蔵省とあって、いささかの緊張と大きな期待を持って官邸で辞令をいただきました。

しかしながら、大きな課題をも同時に抱えることとなりました。この前年末、閣議決定された「住専」問題の処理です。バブル経済の崩壊により、土地や株式の資産価値が暴落した影響から、住専が抱える巨額の不良債権の処理が、我が国経済の建て直しに向けての喫緊の課題となっていたのです。政府は住専処理機構の設立と住専の解体、そして6850億円の公的資金の投入を柱とする法案を就任直後に招集された第136国会に提出し、会期150日間の通常国会へと船出しました。

審議は野党・新進党の座り込みによって遅々として進まず、参議院本会議で成立したのが5月10日でありました。その混乱ぶりは、景気低迷下において、予算の年度内成立を見ることができず50日間という暫定予算を組まざるを得なかった事から見ても明らかだと思います。その後の関連6法案の審議がなされましたが、私も大蔵政務次官という役職上、連立与党との調整役として各党会派間をかけずり回り、法案の早期成立に向け、奔走いたしました。連立与党の国対関係者のご尽力もあって、本案は会期内成立を見ることができ、
私のほろ苦い内閣デビューとなりました。