議事堂になかったもの


議院運営委員会とは国会法に定められた17つの常任委員会の一つで、本会議の運営や委員会・調査会の設置、国会法改正、議院規則改正といった院の運営から、庶務、議員会館・議員宿舎の部屋割り、国会図書館の運営等、国会運営の事細かなルールに関する事を話し合う、民間会社でいえば総務部の様な委員会です。国のルールを決める国会のルールを取り扱う委員会だけにその格式は高く、委員会は議長応接室で行うのが慣例となっています。また、世論を2分するような法案などは扱わないため、激しい論議は少ない分、各党の意見を集約することが、より重要な委員会であるといえます。

平成13年1月31日、そんな重要な委員会の委員長にご推挙いただきました。私は他の先生方とはちょっと変わった道のりを歩いてきたため、委員長職はこの議院運営委員会が県議会議員以来、初めて。とにもかくにも円滑で円満な委員会運営に努めることが第一と肝に銘じました。

そんな中で、今の本会議場にあって、それまでの本会議場になかったもの。皆さん、解りますか?。実は国のルールを決める一番重要な場所に国旗がなかったのです。「国旗及び国家に関する法律」については平成11年8月に成立したものの、もともと無かったものだけに設置を規定するルールがありません。長く委員会でも議論が続けられていました。しかし、思想信条が大きく関わるものだけに、いつまでたっても平行線をたどるばかりです。ただ、先進諸国ではごく当たり前のことだけに我が国のこの奇異な状況を放置するわけにもいきません。また採決すれば賛成多数は目に見えていますが、採決になじむようなものでもありません。与野党会派の皆さんのご意見を十二分に伺った上で、平成13年11月30日に開催した委員会の理事会で、委員長の職権で設置を決定させていただきました。

衆議院でも同様の結論がなされ、翌年招集されました第154回通常国会の冒頭より衆参両院の本会議場に国旗が掲揚されることとなったのです。